ばった
はるな


おしよせる 一切の祈りを
ものともせず 飛んでいく
あおい飛蝗たち

届かないと知りながら
対岸へ跳ねた
少女だった 絶望だった
永久みたいな 夏も暮れかかり

ソーダの飛沫にも
傷つくような
日々を過ごしてる
祈りを
ものともせず 飛んでいく
あおい 飛蝗たち



自由詩 ばった Copyright はるな 2022-09-05 23:18:22
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