片親讃歌
TAT
離婚して
ゴメンとかってゆわれても
別にええよて
言うしかないし
片親か
貧乏だったかで人を
敵か仲間か区切って生きた
太陽は
俺の町には昇らんし
朱い夕陽は
真北に沈む
親方が
俺ん所も
オカンしか
おらんかったて
言うてくれた夜
人並みに
女こさえて
抱くけどや
自分が親に
成れる気はせん
国道の
大きい道の真ん中に
猫が棄てられとってて焦る
短歌
片親讃歌
Copyright
TAT
2022-09-03 23:56:05