覚醒の朝
ひだかたけし
地球が一廻りして朝が来た
雨降りの朝、風が吹く
疼痛は収まり、意識はクリア
道行く人は目的を持ち
僕は温かな喜びに包まれ
今在ることを抱擁する
いつ崩れるともしれないこの覚醒に
ゆったりしずかにひたりながら
在るもの在るもの鮮やかに
視界に現れることを確かめる
降り続ける雨に街は濡れ
降り続ける雨に道は光り
滴が静かに落下する
肉の鼓動が穏やかに響き
僕は今、此処に生きる
確かな生の実在が
沸き立つ思考と感情に
つかのま開く神秘を観る
自由詩
覚醒の朝
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ひだかたけし
2022-09-02 09:53:09
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