自由のイメージ
ひだかたけし
明るんで
目醒めていく
柔らかな泥に横たわり
安らいで
残照の輝きを見つめている
意識の底に潜むモノが
どんなにおぞましいものだろうが
僕らは自由になる
魂が放つ直観に導かれ
豊潤なイメージを描き
瞬間に行為して
時間の緩やかに奥まった場所で休もうよ
自由になる途は始まったばかり
ほら、宇宙に雪が舞っている
明日のことは誰にも分からない
世界は僕らが分け入り
掴み取っていくもの
今、この瞬間にも
立ち現れる
新たなリアル
明るんで
目醒めながら
柔らかな泥に横たわる
僕らは
残照の輝きに
内なる故郷の残像を観る