やっと静けさが訪れた
外は稲妻、内は冷房
ジョン・レノンの声が響く
夢と現の境にいるような
剥き出しの独りの魂のように
脳髄を震わす

此処が
天国だろうが地獄だろうが
構わない
静まり静かに分け入り掴む
世界は宇宙を孕み次第に姿を顕す
それはやっぱり美しい
それは信じられないほど美しい

流れ行く時間が止まる
源頭まで遡行していく
開ける大地
花々の群落の間から湧水が泡立ち
遥か陽光に輝く岩峰が聳え立つ
わたしは叫ぶ、わたしは躍る
内なる無限を発見し
内なる永遠にひざまづき

魂は肉に制限され
肉から魂は溢れ出る
どこまでも、どこまでも
静けさが
支配するこの時に
歌は続いていく、詩は続いていく