深夜3時に出てゆくなバカ
秋葉竹




そっちには
あると想うよ流れ着く
流木みたいな海辺の灯篭


あまりにも
ゆるりゆるりと進むから
見逃しそうな塀の舞舞


潜んでる
顔には出せないゼツボウが
作る笑顔を崩すきぬずれ


だれの手に
すがればいいか教えてよ
求めたすべてを手放すあしたに


あしもとに
転がる蜘蛛の亡骸を
踏みつけるように心を踏む君


ねぇちょっと
休んでみてもいいと想う
深夜3時に聴く雫の音(ね)


自信なく
微笑む顔がみえるほど
愛しい君の背中が好きだ


断われない
もう溶けかけのかき氷
いまさら美味しいわけないのにね











自由詩 深夜3時に出てゆくなバカ Copyright 秋葉竹 2022-07-28 03:42:40
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