ビートルズと自由・直観と感覚
ひだかたけし
ビートルズを初めて聴いた中二の休み時間
直観と感覚が一体化した
直観は向こうの奥底からやって来て
感覚はこちらの世界からやって来て
繋がり共働した
僕はこんなにも自由だ
僕はこんなにも解き放たれ
僕は自由そのものだ
ビートルズを初めて聴いたその瞬間
僕のいのちは躍動した
こんな音楽は世界にない、という直観と
ビートと旋律が艶やかに弾ける、感覚と
向こうの深淵とこっちの深部が溶け合い輪舞し
僕は鮮明に自由を掴んだ
あれは初夏の午前
くっきりと独りに還って
本来の独りに戻って