「地の時代の闇と風の時代の黎明」
ジム・プリマス



僕の同級生の一人はプロのジャズギタリストで
今日は彼のアルバムの曲を聴きながら
砂糖入りのインスタントコーヒーに
スーパーで分けてもらった氷を入れて飲んでいる
コーラは無いけどシケモクが少し残っているので
それでもだいぶマシな気分だ
ふと世間を見回してみる
すると醜悪な景色が広がっている

嘘や欺瞞や自己愛に駆られる人々
諦めに沈んでいる若者たち
君たちの目の前には地の時代の闇が広がり
砂を噛むような味気ない地獄の毎日が続く
でも諦めないで、君たちにはかえがたい資質がある
それは優しさだ、優しさは弱さではない
それは強さだ、本当の強さは優しさから出る
風の時代は必ず訪れる

君たちがもっている優しさは
必ず希望へ繋がる時が来る
それは地の時代の闇を切り裂く光になり
風の時代の黎明を照らす
夜明け前の現在が一番、暗いだけのことだ
一つだけ、周りのみんなが言っていることが
正しい真実だとは限らない
自分の目で観て、自分の頭で考えるんだ



自由詩 「地の時代の闇と風の時代の黎明」 Copyright ジム・プリマス 2022-07-21 23:58:59
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