GAUZE&lace
あらい

銀狐の純血に舌を這わせ麻痺しかかる共通点がよだつ 
 彼女の、港内は失敗を波止場から目を細める 
  不都合に、小分けにした終点を迎える後先も黒塗りに甘える

    廃止された門扉に裸体がぶら下がる。
      消毒剤を流布するような、ニンゲンではない、

       (完全な顔立ちに秘密とは傷めた手応えを)
        ラヂヲ街には一年中虹が現れ活気づいた 

二人分の豪華絢爛
『所持金と/憎まれ口と/小さな失敗を/やさしくてほろ苦い仕事場から』
敷き詰めている。染め替えるような渋滞予測、明日の風が降ってきた症候群

    悲哀のむくみ、泡沫候補、あてのない行き場を喰む、(理屈やさん)
                 エチュードの讃嘆、面識もないくせに
   メトロノームは機関砲を小銭とあてがい、譜に仕立てる恩義があった

((この、旋盤))
       地下水として。流れる
       さらさらとした うみ 
       気性を驟雨に結びつけ

<交渉相手に扮する/ぶかぶかの異体は少女の欠片>

飲み干された今夜は照り焼きに至りましょう
自白されたチケットに教えを微温null、旅愁として
新時代を裏貼りして有機物とする、囲い込むような教えで
両手に花の近道を祈りながら
翻訳する:付け襟を見ないで下さいませ


自由詩 GAUZE&lace Copyright あらい 2022-07-21 20:59:19
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