到来
ひだかたけし

意識が奥まり
浮遊する

丘を駆け昇る
白馬の群れ
波打ち際で遊ぶ
子供たちがみる夢
黄金に輝く太陽が傾き
抑えつけていたものを
開放する

無限の宇宙が唸りながら
猛スピードで遠去かる
意識の視界から

わたしという存在の不思議
魂が意識を解き放つ
流出する在るものの輪郭

カーテンが白壁が浮き立つ
フォークが箸が銀に漆黒に際立ち
すべて繋がり在る

奥まり浮遊する意識に
肉体が実感を失っていく
沸き立つ
途方もない懐かしさに
魂が途方に暮れる

世界は異郷、明日は未知
ただ
今、この時、此処に
青く青く澄み渡る










自由詩 到来 Copyright ひだかたけし 2022-07-16 18:26:10
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