到来
ひだかたけし
意識が奥まり
浮遊する
丘を駆け昇る
白馬の群れ
波打ち際で遊ぶ
子供たちがみる夢
黄金に輝く太陽が傾き
抑えつけていたものを
開放する
無限の宇宙が唸りながら
猛スピードで遠去かる
意識の視界から
わたしという存在の不思議
魂が意識を解き放つ
流出する在るものの輪郭
カーテンが白壁が浮き立つ
フォークが箸が銀に漆黒に際立ち
すべて繋がり在る
奥まり浮遊する意識に
肉体が実感を失っていく
沸き立つ
途方もない懐かしさに
魂が途方に暮れる
世界は異郷、明日は未知
ただ
今、この時、此処に
青く青く澄み渡る