たましいの歌
ひだかたけし
奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく
寂寥の荒野に響く木霊
黄昏の斜光
橙色に燃え上がる人声
戦う必要はない
ただ光に眼を向けて
どうか、どうか
私たちは同じく独り
継続する日常に穴が開く
ポッカリ
相反する者同士が遭遇する
ビックリ
生まれたての子供に戻って
たましいの深淵を覗く
私たちの故郷、
私たちの孤独、
私たちの強度、
奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく
覚醒する意識が唸りを上げ力動して