夜を越えて
マークアーモンド

夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら

時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう

ぼくは僕であることが面倒くさくなって
あるいは他者であることもできなくて
ただ自分であるのです

時々でよいから僕を思い出してくれたまえ
どうしようもない男だったと

とにかく食べようぜベイビー
大衆食堂でてんこ盛りをたのもうよ

経済は国に任せてとりあえず食べようぜ
教育は国に任せられないのだが
子供はすでにかってに遊弋しているし

今日は詩人の夜です
星が降るように言葉が訪れると良いのですが

たくさんの恋人と寝ました
みんな違うのですね

たけし君のナイスバディの
寝るときにモーツァルトの彼女は元気ですか

僕は地虫のように這って宇宙と銀河に想いを馳せて

明日きみにつたえたいことがあって
僕はそれを忘れてしまった

昨日きみにつたえたいことがあった
それはつたわっていただろうか

いつかちいさなお店をひらいて
センチメントなミュージシャンの
ライブスペースにしたいと想った

シチズン時計の正確さはないが
生命の鼓動を自由に展開してゆこうと













自由詩 夜を越えて Copyright マークアーモンド 2022-07-10 12:37:36
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