石はうごかない
足立らどみ
石はうごかない
当たり前なんだろうけど、「文字四次元論」は、
(空海やプラトンと同じく人が介在する)
高浜虚子の客観写生とも違つた。
たどり着いた約束された場所には誰もいなかった。
文字は芸術ですら無かつた。
では、自問自答
なんで、書くのか。
書く動機は何なのか。
今は、たぶん、AIの先に居る
多分、まだ、生きているだろう
私との会話を
今のうちにしているのだろう。
我々、遺伝子サイドからみると、
文字は有機物ではない。
文字は不老不死である。
文字は孤独だし不毛だ。
彼ら文字サイドからしたら、
知ったことじゃないんだろう。
私は、文字そのものの、存在を
今のうちに、今のこの時期に、
認めたいだけなのかもしれない。