回遊
はるな
つめたい廊下で私が泣いている
母が作ってくれた帽子だ
思い通りになることの方が少ない
熱湯のような日々で
わたしたちが破裂しそうだ
はやく、それを被って抱いてもらいな
でも、母の腕はもうちぎれかけて
だからわたしはいくつもの朝を
剥いで、固めて
何かに似たものばかりを愛した
自由詩
回遊
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はるな
2022-06-30 06:19:03