OPEN THE FLOODGATES
ひだかたけし
渦巻くような痛みのなか
見上げた空はただ
青かった
渦巻くような祈りのなか
見上げた空はただ
無関心だった
夏に
黄昏ゆく世界は
息を呑むほど美しく
わたしという存在が溶解し
ひたすらにただ赦されていく
突き刺さる光の矢はもう去った
あとはただ神霊たちの王国が夜を待つ
(私たちの運命は予め決められていた?
私たちの運命は自ら切り拓くもの?
いずれにせよ
退屈な愚痴だけは吐くな!
無感覚にだけは陥るな!)
渦巻くような痛みのなか
見上げた空はただ
無関心だった
渦巻くような祈りのなか
見上げた空はただ
青かった