夏日
ひだかたけし

ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている

折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく

いったい何処へ行くのだろう?
自ら描いたイメージと
容赦しない現実と
衝突し合った一つの肉身と

ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
抗う命は揺らいでいる







自由詩 夏日 Copyright ひだかたけし 2022-06-20 18:04:55
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