手紙7
武下愛
あなたにとってひつようなことをしたけっか。わたしはすべてをうしなうかくごでいます。あなたがいいほうにすすむことをしんじています。わたしはけっきょくのところ、ひとからみて、どうみえたのかでしかないのだけど。きょうふをかんじたのであれば、そのままのいみなんでしょう。あなたがうしなったものについて、かんがえるとき。わたしのことばがすこしでもとどけばいいなとおもいます。うしなったものがじしんいじょうに、かけがえのないざいさんだとおもえるのなら、もう、しっぱいすることがないとしんじたいです。ですが、わたしはもうあなたのまえにはあらわれません。わたしが、あなたのまえにあらわれません。わたしはもう。ちゃんすをあなたにあたへません。それがこたえであります。たとえばあなたがもしまたなにかをしでかしそうなとき、わたしがおこなったことをひとつずつおもいだしてください。あなたがうしなったもののなかに、だいじなことがたくさんあったのを、みおとさないでほしかったです。わたしはいまでもあなたをまもっています。ひとへにまもりかたのちがいはあれど、よくあつしているかもしれないとおもいながら、しはいしてるかもしれなとおもいながら、すべてのぴーすをはめこんだんです。あとはあなたしだいでなんとかなります。ただまちがったほうこうにはすすまないようにきをつけてくださいね。わたしはすべてをまもるつもりでうごいているんです。やっとふせきはおわったので。あとはひとつずつきどうするだけです。だれもがとくべつだからこそ、たいへんなじきをみなにあたえてしまったこうかいがあります。わたしがだせるさいぜんをつくしたけっかです。じしんがうけとめなければいけないなと、ふかくおもっています。もっとうまいたちまわりがあったかもしれないというのに。あやまるよりも、もっとだいじなことがあるとしたら、それがこうどうししんである。と、わたしはおもっています。
わたしはあなたとにているかどうかはおいておいて、すとーかーひがいしゃであったりします。ねっとすとーかーのこわさを、しってるからこそ。ふらっしゅばっくしたときの、きょうふはいつもつきまといますね。かこはもうないことを、くりかえしじぶんにつたえてあげてください。すとーかーはもういない。それでもこわいのはわかります。じぶんになにかあったときのために、ひつようなたいりょくもそなえたほうが、わたしはいいとおもいますが、じぶんのぺーすをまもって。まいまいぺーすまいぺーすでいいとおもっています。ことばはうらぎるためにあるんじゃない。しんをとおすので、うそいつわりのないことばで、つたえさせてください。あなたがいきているせかいがすばらしいのは、あなたがいきているからです。あなたがもしもじゅうようなきかんであるとしてください?うしなわれたせかいでは、だれもがあなたのかげをだれかにかさねて、おいかけることになるでしょう。これはきけんかんりができるにんげんにしかわからないかんかく。こわいしあぶないでしょう?あなたはいつも。じぶんのいのちひとつでってくりかえしてますね。まってください。あなたはもうひとりでかかえこまなくてだいじょうぶなんだよ。ひとつでかいけつできないなら、わたしのことばはあなたのためにあるということを、すこしだけりかいしてほしいです。あなたがこえをふるわせたひかなしみにそまって、こきゅうがみだれていたとき。わたしはどれほどのことばをかけるでもなく。ただただむねのいたみにめをつぶり。そっとみまもっていました。わたしはしんそこにているとおもったのでした。むかしのあぶなっかしいじぶんをみているかのようでした。じぶんがおもうよりもずっとこどもでいいのに。けいけんばかりがそだって。けっかてきにあまえかたがわからなくって。いまだにあまえかたがわかんないです。それでもわかっているのは、すなおにあなたのにんげんせいがまちがっているときはすなおにいいます。わたしはそうごうてきなめでみるのでじかんはかかりますが、つたえられるときにつたえたいと、おもいます。わたしがまちがっているときも、おしえてほしいです。わたしはけっこうおっちょこちょいなので、いろいろしっぱいするんです。すこしわらえたならいいのですが。あなたのかかえたにもつが、もちやすいほうほうをかんがえています。わたしはあなたのにもつをもちません。もしももってしまって、あなたがつぶれてしまうのなら、わたしはあなたのにもつをもてません。いくつかあるまほうを、あなたにさずけようとおもいます。ことばのまほうです。かこはかことしてちかんし。けっかはあとからのけっかでしかなく。ほんとうはいまここにあり。いまがけっかへ。けっかはかこへ。です。おわったことにめをむけて、くるしいときにつかってください。できるだけ、おそばにおいてくださいませ。よろしくおねがいいたします。