雨に降られて
yasutomi
雨に降られて
雨に降られて困っていると六つか七つの女の子が
「こっち、こっち」
軒下へ入れと私を誘った
「やあ」
私は言った
「ひどい雨ね」
ませた口調で彼女が言った
私は空を見た
ポケット飴玉を取出し彼女に渡した
それから言った
「お先に失礼するよ」
すると(セッカチね)という顔をした
私は苦笑して雨の中へ駆け出した
その日、会社であった嫌なことが無くなっていることに気付いたのは
寝る少し前、雨を聞いている時のことだった
自由詩
雨に降られて
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yasutomi
2022-06-16 22:16:14
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