重要なお知らせに飽きている
竜門勇気
君の言葉に飽きている
君の使う言語に飽きている
贅沢な話だと
君は笑う
暗闇がここまで来てるってのに
君の話に飽きている
君と交わす言葉に飽きている
うんざりで、わずらわしい
率直に言ってみる
暗闇がほら、僕らを笑う
つまり、僕は嫌いになったんだ
お前みたいなやつが
ろくでもない天国だよ、ここは
君がいて僕がいて
お互いに飽きてるのさ
飽き飽きするほど繰り返して
笑い合うだけの
無邪気な破壊しか残されてない
それでもわかりあえないことが
時々救いになる
わからないってことが目に見えないとき
神様がやるような争いを僕らはする
もし明日起きるワクワクするような
出来事について話しながら食事をするなら
こんな悲しい別れ方をしなかったのに
つまり、僕は君の言葉に飽きた
君は僕の言葉に飽きてる
どんな手段でも
なんど試してみてもきっと変わらない
喋り続けるのに飽きた頃
背中を向けて違う窓を見ていた
朝になっていたことに
ふたりとも気づいた
明日からこの部屋のドアを開けることが
自分の義務ではなくなったと
何もかもなくしたおとなのように
一瞬うろたえて、子供のように新しい風車を回す
ボーナス・トラック
しがない暮らしの中で
さまよい続ける霊の話をします
僕はいつも詩を書くとき右目をつむっています。
いつも酔っ払っていて、仕事をしているとき以外は酔っ払っています。
今もタイピングが出きるギリギリのラインで明日の仕事のことを考えるとやばいのですが、
詩を描くことが僕の本業なのでどうでもいいと思っています。詩から僕に今まで一切の金銭がもたらされたことはないのですが、本業ってのは自分で思う限り勝手にしていいと思うので、勝手に思わせてくれと思っています。
右目を開けるとどうなるかというと世界が二重に見えるのです。
しかもどうやら左目で見てる側がぼやけているのでなんの役にも立たない現実がしっかり見えている横に強制的に、逐次、発生しているのです。
これは何も40歳になった僕に突如訪れたわけではなく、20代の頃からギターを引いたりなんにやかんや集中すると起きることなので安心してください。
これ以上、あなたは自分以外の何かを心配するのではなく自分のことを心配すべきだということがわかりましたか?
これでボーナストラックを終わります。
最後に繰り返しますが、あなたが心配したり、大事にするためにすり減るべきは、あなた自身のこと以外に何もありません。
これでボーナス・トラックを終わります。