深淵と青空
ひだかたけし

ぱっくりと
無の深淵が口を開く

僕はただ宙づりで
空の青みを凝視する

いつか紺碧が割れるのを
澄み渡る宇宙が開けるのを
清明がたましいを充たすのを
遠く隔たり祈りながら

〈何も無い〉不安に震え
胸奥のわだかまりを抱えたまま
ただひたすらに、ひたすらに
外へ外へと逃れながら

無明の闇夜が朝に目覚める
夢見る精神を襲う、
この見知らぬ力、不安




自由詩 深淵と青空 Copyright ひだかたけし 2022-06-10 18:24:23
notebook Home 戻る