手紙3
武下愛

あなたはわがままなくらいがちょうどいいですね。どうしてもたにんのことをおもうあまり。だまってしまうのですね。ことばのおそろしさやこわさをしっているのですね。すばらしいかんがえかただとおもいます。けんそんされているのはちょっと、ずるいほどににんげんのかんせいをみてしまって。すごいなーとただただおもうばかりです。そしておひとよしすぎるあなたはまわりから、ぎぜんとよばれてもやめない。つよさをもっていますね。いまだにこころないことばでなじるひとがいることが、ふるくさいなーとおもってしまう。わたしがいます。しやのせまさをろていしているようにわたしはおもうのでした。これからもあなたはわがままでいてください。おねがいしますね?

あなたにとってせかいはいまどのようにみえていますか?いまだににくしみだけでしょうか?ゆがむまえにであえていたらとおもうわたしがいます。であえていたらなにかしらかわってたかもしれないとおもうことがたたあります。たいみんぐがわるいなと、おもうのでした。けっかてきになにもできなかたっという、むりょくかんがあり、わたしにはくるしみでしかありません。やくにたてたかもしれないなにかしらできることをいまだにかんがえています。あなたにであえたせかいだから、わたしがどれだけすてきでみにくくもうつくしいせかいなのかしってることをおつたえしたいのでした。すこしわがままなじぶんがでてしまうことをゆるして、くださいね。

あなたとわたしはりょうしんがまともだったら、というかんじょうをきょうゆうしていますね。うまれてきてしまってごめんなさいともおもっていますね。おかねがあればまたちがったほうこうにすすんでいましたね。わたしはうた。あなたはびじゅつ。わたしにとってのうたは、せいかつのいちぶになっています。あなたがえをかかなくなってから、だいぶじかんがたってしまって。わたしはむねをいためるばかりです。つたえられることばがあるのなら、つたえているのですが。わたしたちのきずあとは。なかなかにねがふかいですね。わたしはちちおやとおかねがにくかったです。ははにふじゆうなおもいをさせてしまっていることにたいして、おたがいがむごんのときがありましたね。そのままねむってしまったことがなんどもありましたね。ちちおやのことをどうしてもゆるしてはいけないとおもっています。くるしむけっかしかたたきださなかったちちおやをゆるしたら、はんざいがただのばなしにされてしまうよのなかとしてにんしきされてしまうことになりかねないので、わたしはいまだにちちをゆるせません。ゆるしてはいけないとおもっています。かなしいです。わたしはあなたがいきにくいこのせかいをみていると、かなしいんです。こんなせかいはほろんでしまえとおもったことがなんどもあります。でも、あなたがわたしにだけみせるかおだけは。こころからおもうんです。ゆうこうてきないみでいとしいとおもっています。ふつつかものですが、これからもよろしくおねがいもうしあげます。あなたがせかいをいとしくおもえますように。できることをして、いつまでもいのっています。

きをつかいすぎるあなたはどこかいつも、じぶんのことをほうちしてしまうくせがありますね。じゆうとは、なによりもふじゆうということもしっていて、ことばからにげないすがたをみていると、いつもせいじつだなとみています。ひたむきさだけではなく、たしかなひつあつでつたえられる、おもいにいつもむねがきゅっとしまるかんかくがします。あなたにとってことばは、ただのどうぐではないことをしっているので、たいせつにしているすがたは、いつもかんがえさせられています。たまにはあまえてほしいとおもうきょうこのごろです。あまえべたなとこがとてもあいらしいなと、みています。


自由詩 手紙3 Copyright 武下愛 2022-06-04 23:59:14
notebook Home