朝の街並み
ひだかたけし

たおやかな街並みに
天空は青く広がり
わたしの腹底の不安の核を
渦巻く宇宙へ投げ入れる

何処までも、何時でも
つきまとう漠たる不安ならば
この青き街並みに歯軋りし
道行く人の歩速となろう
ゆっくりゆったり鼓動打ち
道行く人の歩幅となろう

たおやかな街並みに
天空は青く広がり
わたしの腹底の不安の核を
宇宙塵に喰わしている



自由詩 朝の街並み Copyright ひだかたけし 2022-06-04 12:32:06
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