持続可能な幸福線上のアキラ
自由美学

所得保障の大半がバカ高い税金で飛んでいくなか
人びとは中国製格安EV車を乗り回し
通りのホームレスは皆そろってユニクロのシャツを着ていた
 あれはリサイクルポリエステルシャツや
 道ばたんペットボトルば拾い集むるともらゆるたい
 町ぐるみんコラボイベントや
同素材のパーカーを着たアキラは言う

ヴィーガン志向のインフルエンサーは正午過ぎ
駅前アマゾンGOにてカーボンファーミングキャッサバ粥を購入する
カップ側面にカエルの絵がプリントされたレンチン粥だ
ほらネット広告でよく見るだろ
「植物由来の材質が自然に“かえる“」でおなじみのカエルシリーズ
あれの新商品らしいが土江かえる君ってキャラだったかなあいつ

森林公園のど真ん中にある人工池では
すっかり垢抜けたホームレスが小洒落たシャツを毎日洗っている
バイリンガルのムスリム女子もそこではブルカを脱ぎ捨て
人びとと自由に池を泳いでいた
皆この町で死ぬことに躊躇はないようだ

そういや地元に帰ったってさアキラ


自由詩 持続可能な幸福線上のアキラ Copyright 自由美学 2022-05-11 23:41:53
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