白昼夢のように
ひだかたけし

晴れ間が広がり
光の庭
洗濯物はのどかに泳ぎ
遥か遠方の戦場を
透かし彫りに浮き立たせる

微睡む日の本、昼下がり
誰一人居なくなった
遥か遠方の銃声が
無人の庭に響いている

無人の庭に響いている








自由詩 白昼夢のように Copyright ひだかたけし 2022-05-07 13:23:57
notebook Home