止まり木
武下愛

飛び立つ背に涙を見せなくなってから、私はよく笑うようになりました。悲しみに暮れる日も傍に居てくれた事だけが支えではないことを知って。ありがとうって伝えたい事があるの。全ての思い出に題名がついている毎日を愛しく思っている。いつかいつかを繰り返していつかいつかを見つめて。瞬間を見つめる事もあるけれど。今は進んでいった全ての人に、手を振っています。瞼の裏に映る思い出の数が増えていく日々を決して私は手放さない。手放せない?大事なモノは全て胸の内にある。過ごした日々にありがとうがあるからこそ。見せないように伸ばしていく言葉に乗せて。言葉にならないおもいが。実っています。



自由詩 止まり木 Copyright 武下愛 2022-05-05 08:37:34
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