青の惑星
秋葉竹




 淡い陽が君の横から降る朝のわたしに向けるまなざしは青



 凍る髪のままでいたのはあの夜の吐息が今も溶けないからだ



 髪を撫でその罪を知る限りある時間の無駄を知る手でそっと



 なでしこの白い花弁の粉にむせ君を好きだと言えないという嘘



 糸を切るはさみで星座の線を切り新たな恋を夜空にえがくよ



 月だけがまたたきもせず見下ろしたわたしのパントマイムの告白



 花が折れ埋もれた砂の惑星の不朽の軌道に連れ去られるのか










短歌 青の惑星 Copyright 秋葉竹 2022-05-04 19:58:59
notebook Home