沈黙する空の下で(改稿版)
こしごえ
沈黙する空の下で、目は
空を映しているのに
遠い空。
誰のためでもない、
空はただそこにあるだけで空だ。
私の
無表情な白けた指にある
生めかしい銀製の指輪の方が
表情のある
道端の草はそよそよと
私もゆれていき
いつか
終えることができる
「もういいかい」を。
空の下大地の上で、
宇宙と
さまざまな物事と
ほほ笑み合うために
生きている私。
あなたは美しい声で私に
私の罪への罰を告げてくれた
この罰に生かされている私の、
こころの暗闇に耳を澄ます。
しんと
沈黙する空の下で私は
光る風になぜられる