沈黙する空の下で(改稿版)
こしごえ

沈黙する空の下で、目は
空を映しているのに
遠い空。
誰のためでもない、
空はただそこにあるだけで空だ。
私の
無表情な白けた指にある
生めかしい銀製の指輪の方が
表情のある
道端の草はそよそよと
私もゆれていき
いつか
終えることができる
「もういいかい」を。
空の下大地の上で、
宇宙と
さまざまな物事と
ほほ笑み合うために
生きている私。
あなたは美しい声で私に
私の罪への罰を告げてくれた
この罰に生かされている私の、
こころの暗闇に耳を澄ます。
しんと
沈黙する空の下で私は
光る風になぜられる


自由詩 沈黙する空の下で(改稿版) Copyright こしごえ 2022-04-29 16:53:47
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