黒い警笛の街
ひだかたけし

昼のしじまに沈んでいく街に
雨はいつしか降りだして
遠退く人の足音が
カランコロンと木霊する

俺の胸のうちで鳴る空虚さが
脱力して街を覆うようだ

昼のしじまに沈んでいく街は
いつしか雨にずぶ濡れて
行き交う人は居なくなり
黒い警笛だけ木霊する

黒い警笛だけ木霊する






自由詩 黒い警笛の街 Copyright ひだかたけし 2022-04-29 13:03:36
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