記憶の宝物
山人

記憶の旅をすることがある
降り立った駅では君はまだ幼くて
ディズニーランドで迷いかけて
私を見つけて半泣きしていた

おとうさんと呼ばれた時代があった
記憶は珠玉でいたましい
せつなく傷をうずかせて
しぼるように心臓を掴む

もう、こどもたちに会えない
だって、もう大人になってしまったんだ
でも、雨の日には
こうもり傘をさしだしてあげたい


自由詩 記憶の宝物 Copyright 山人 2022-04-28 05:20:08
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