けっきょくは《恋棄て》られなかったやつのうた
秋葉竹
街の灯が、ダイヤモンドの高潔を
つらぬきとおせばカッコ良いのに。
飛んで虫。ふところに入る、ちょっと待て、
虫は嫌い!てか怖いんだよォー!
遊びでね、大大阪(だいおおさか)のミナミのほう
さんかく公園あたりで死ぬふり。
野蛮だと、なじられた愛をもってして、
君の気ままについて行けない。
かくさずに、心をみせろといわれても
あたしの涙は、なかなか痛いぞ?
荒野より恋を乞う声、この恋に
この身を壊され、孤独の《恋棄て》
来ると聴く、だけで心は速く鳴る。
泣きたいくらい、隠せなく、好きッ!
忘れへん、めっちゃ好きなん、やったけど
せやけど告白(こく)れんかった、ともだち
あおはるの、恋に右往左往した、
『世界』のことさえ、可憐な飛沫さ。
倒れ込み。舗道に冷たいキスされて
このまま氷雨に溺れて死にたい。
逃げる猫。すり寄ってきて、くれる猫。
あたしの心をもてあそぶ猫。
終了の、ベルは聴こえ、ないふりで
あきらめ悪く、あがいてみる恋。
ちょっとだけ。いい?恋て打算なの?
ただ好きなだけッ!だけじゃ、損なの?
損てなに、得てなんだよ、なんなんよ?
恋の盲目、舐めると、危険よ?