何かを忘れても
こしごえ
何回でも
繰り返し言います。
今日も無事に
私は一日を
終えられた
と手を合わし目をつむり
ありがとうさま
と。何かを忘れても
あの人が居なくなってからも
いえ むしろ
あの人が居なくなったからこそ
詩を書くことを私は
やめちゃならないような気がする
そうね でも
あの人のためにっていうわけじゃない
あえて言えば、私の
いのちに従い
詩を
書く
何かを忘れても
あなたを思う。
私は恋愛はしないので
恋愛するという意味ではないけれど
あなたを思う
何かを忘れても
今
何かを
忘れていても
あなたの言ってくれた言葉を
そよぐ木々の青葉を
通りすぎる光る風を
思う。
何かを
忘れていても
涙越しの宙の月を
歌うのは何か
こころの闇に耳を澄まして
生と 死を
生と死を思えば、私というやつは
絶望を失う。そして私の
一生背負うこころの傷を
光る風はやさしくなぜる
何かを忘れても
今は無くならない。
あなたと
私の
今はさまざまな今と
つながっている
何かを
忘れていても
何かを忘れても
つながっている
今を 味わう