アジェスの森の戦い(八)
おぼろん

大抵のドラゴンは多数の精霊の加護を受けている。
しかし、召喚されたドラゴンに関しては別だった。
召喚されたドラゴンは、通常の半分ほどの属性しか持っていない。
その属性には、召喚者の属性が色濃く反映される。

ヨッホ・ガルデスの企みは当たった。
ラゴス軍のドラゴンは闇の属性をもっていなかったのである。
「今こそ、反転攻勢の時だ、槍兵たちはワイバーンの背に乗れ!」
エリス・ガザンデは叫ぶ。

「ドラゴンの召喚時間など、五時間にも満たない。
 その前に、なんとしても二体のドラゴンを屠るのだ! 我々は、
 ラゴスの軍隊に劣っているわけではない。むしろ追いつめていると思え」

アースランテの兵たちは、また勢いづいた。
「我々には高名な魔導士たちがついている。この戦いに勝利出来るのだ!」
アースランテ軍の士気は上がった。


自由詩 アジェスの森の戦い(八) Copyright おぼろん 2022-04-22 11:59:47
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クールラントの詩