学校
水宮うみ


学校にどうしても行きたくなくて最寄りの駅で途方に暮れる



試験って、試練なのかもしれんけど 熾烈と言われ修練をして



想像は存在しないから綺麗 白い架空に傷を並べて



文章を切り刻んでは切り刻み切り刻んでは切り刻んでる



人生楽しそうだねって言われれば楽しくなくなるくらいの楽しさ



一年しか通えなかった高校の匂いときどき思い出す鼻



人間に鳴らない文字をはなしては液体になる無音の夜空



幸せな私だったと数十年後にはきっと思うんだろうな



短歌 学校 Copyright 水宮うみ 2022-04-19 18:15:26
notebook Home 戻る  過去 未来