核爆弾は神だったのか
st

兄弟民族を
徹底的に葬り去ろうという

ヒトラーさえやらなかった
タチの悪い残酷さ

まさか
21世紀の現代で
こんな野蛮な侵略が起こるとは

さすがに
夢にも思ってはいなかったのだろう

世界第三位の
核保有国だった

正直もののウクライナが

ロシアやアメリカの圧力で
核兵器を放棄したのは

今にして思えば
明らかにワナだった

あの時は
信じられない事だが

ロシアとアメリカは
裏で共謀していたに違いない

犬猿の仲でも
利害が一致すると

協力して人をダマす事がある

核放棄のための費用を
援助するとか

見返りに
軍事力の行使や
武力による威嚇をしないとの約束を

覚書にして調印したりとか

核放棄をしないなら
経済制裁をするぞとおどかすとか

あの手この手を
繰りだされ

結局
核放棄してしまったわけだが

後悔するのは
兄弟愛を信じ

将来
敵になるかもしれない
などと考えもせず

核弾頭などを
ロシアへ移送してしまった事だろう

案の定
核放棄をした後は
もう用無しとばかりに

援助金を中断されたり
覚書の約束を破られたりと

まさにバカを見たのは
正直もののウクライナ

もし
核兵器を放棄せずにいたならば
こんな目にはあわなかっただろうなあ

と今更ながら
悔やんでも悔やみきれない事だろう

核兵器を
神とはいいたくはないが


核抑止力さえ持っていればと


核爆弾を神とあがめた


続・猿の惑星に思いをはせる








自由詩 核爆弾は神だったのか Copyright st 2022-04-15 06:45:43
notebook Home 戻る  過去 未来