一平米の憂鬱
アラガイs
唾を吐き出して、溝を入れ換えてみる
(ああ、そうか、悔しいのでしょう、)ね。)
何一つ生まれてはこない、ここ庭の隅で、ですからぐるり
と囲う柘植の柵をいつまでも見届けるのわ、らわら
右に踏み出せば血も流れ
直角に折れてタマネギの匂い固まる
あやや、やひよ、ひ、りちりに
などと、ああいう口コミが息苦しさを いいつもどりつ
カギくけこ、いついつまでも、切り取りマジキリジリ
畳一畳半、やわらかな、狭くて硬い、グラスのそこに
自由詩
一平米の憂鬱
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アラガイs
2022-04-09 05:18:18