欲する私
こしごえ

欲する
私の欲望にキリは無いことが分かった
え、こんなことはとっくの昔に分かっていたでしょ
私は欲望の権化なのだと
とうとう認めたね
「いのちは原初から欠けている」
と繰り返し言う私の魂といういのちが。

でも、
あの方は言っている
「足るを知る」と。
あの方も言っている
「放てば満ちる」と。
できるだけそうしたい
と欲する私は欲が尽きない。
これでいいのかな。さて。

いろいろな存在や物事を欲する必要の無い
世の中になればいいなぁと欲する。
争いが尽きないから、いつの世も 平和を望む。
「いのちは原初から欠けている」から
いのちは何かを求め続ける
そう いのちはいのちを求める。

いのちにはさまざまないのちがある
たとえばそのものに役目といういのちがある
どんな人にもどんな物質にもいのちはある
たとえば悪にも悪という役目があり、
だからこそ善には善という役目がある。

そうは言ってもこうも思う
大き過ぎる欲を持つことは苦しみの元です
けれど
生きるために欲は少しだけ必要ね
そう 何事もバランスが大事。
私には悪も善もその他もあるけれど、
気を付けて
悪はなるべく出さないようにして、
善を出せるだけ出すようにしたい
時には「ばかやろう」って自分に注意をして
まちがいは少なくしたい
「何はともあれありがたい」

物は考えようですね
何事も心の糧にすればいい

みんなは今の今どんな気持ちだろうか
みんなの今を思う
更に、そのお一人 お一人の今を思う
思い浮かべる限り
思う
その世界を 今

そうしてみんなの願いが叶うとすてき
そうしていのちを欲する私
そうしていのちへありがとう

雲間から光の降る朝
二度と無い
今日という日


自由詩 欲する私 Copyright こしごえ 2022-03-20 11:42:14
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