真っ白なきれいな心
zenyama太郎

「真っ白なきれいな心でいようね」
と親や先生に何回もいわれたのに
年とともに汚れてきた
うそ、まちがい、失敗、無知、競争、対立、敵意、怒り、憎しみ、不信、コンプレックス、差別、欲望┅などで
真っ黒に汚れてしまった
洗っても洗っても
落ちない
ますます汚れていくばかりだ
もう二度と幼子のような心には戻れない
真っ黒な心を抱えたまま
三途の川を渡らなければならない
天国から僕を見守っている父母たちは
そういう僕を見てなんというだろうか



自由詩 真っ白なきれいな心 Copyright zenyama太郎 2022-03-19 10:29:54
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