たむらしげるに捧ぐ
マークアーモンド

普遍性の種子はそこらじゅう飛びまわっていて

僕ときみは全く違った生き物で
間違って恋した訳でもありませんが

いつか接触しようと思いながらも
なんとなく暮らしているうちに
たぶん接点はないのかとも想ったのだが

普遍性の種子が接属してくれた
ライトニングケーブルで僅かにつながっているのだと想いつつ
かつてはスパークしたはずのお互いにも充電できなくて

でも普遍性の種子を育ててゆくのが好きなのです
本当はいつまでも孤立した人間なのですが

変則チューニングの歌姫は
遺伝子組み替えの作業室で生まれた

整理されないノートに
不思議な古地図がはさまっている

そんな夜にたむらしげるの銀河の魚が
遊弋している夢をみているのです























自由詩 たむらしげるに捧ぐ Copyright マークアーモンド 2022-03-15 14:41:58
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