たむらしげるに捧ぐ
マークアーモンド
普遍性の種子はそこらじゅう飛びまわっていて
僕ときみは全く違った生き物で
間違って恋した訳でもありませんが
いつか接触しようと思いながらも
なんとなく暮らしているうちに
たぶん接点はないのかとも想ったのだが
普遍性の種子が接属してくれた
ライトニングケーブルで僅かにつながっているのだと想いつつ
かつてはスパークしたはずのお互いにも充電できなくて
でも普遍性の種子を育ててゆくのが好きなのです
本当はいつまでも孤立した人間なのですが
変則チューニングの歌姫は
遺伝子組み替えの作業室で生まれた
整理されないノートに
不思議な古地図がはさまっている
そんな夜にたむらしげるの銀河の魚が
遊弋している夢をみているのです