タイガーアイ
秋葉竹




おまじない
目と目があったとき咲いた
恋は大事に押し花すること


眠りたい
だけ眠ったら泣かされた
失恋こころも騙せるかなぁ


その夜に
滑った口が生真面目な
嘘をつくから不真面目になる


満月の
光を浴びて心から
魔女になりたい飛びたい少女


みあげると
箒に跨る魔法少女が
月を目指して飛んでるまほろば


泣くことは
大事な心を守ること
照れたり恥じたりしなくていいよ。


その夜に
帰ってきたとき唇に
いくつもの嘘を朱に染めていた


だからもう
眠ってしまうキスはせず
ベッドでふたり話をしながら


冷たくね
心のかたちをととのえて
タイガーアイでそっと縛って














自由詩 タイガーアイ Copyright 秋葉竹 2022-03-15 07:02:44
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