アースランテ対ラゴス(四)
おぼろん

わずかばかりの魔法だが、アイソニアの騎士にも魔術が使えた。
いわく、「青白い光の魔法」「風雪の魔法」。
アイソニアの騎士は、普段それを頼りにすることがなかった。
しかし、エミル・アザルに対しては別である。

今まで、なんということもなく倒して来れた相手にも、
劣らない実力がエミル・アザルにはあったのである。
エミル・アザルは幽冥界から魔物を召喚する、
そこには、二つ首のメゾポンテもいれば、ワイバーンもいた。

アイソニアの騎士は、ついに決断を固める。
「ここは、エミル・アザルに対して一対一にもちこまなければ。
 千人隊長どの、どうかわたしを援護してください」

「アイソニアの騎士よ、お前は一体どうするというのか?」
「エミル・アザルに対して、一対一での決闘を挑みます!」
「それで本当に勝てるのか? アイソニアの騎士よ?」


自由詩 アースランテ対ラゴス(四) Copyright おぼろん 2022-03-05 20:37:38
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クールラントの詩