それから
ひだかたけし
夕べの夢に旅立つとき
私たちが寝床に置き忘れたもの
微かな哀しみと柔かな吐息と
それから
それは長い道のりでした
今振りかえりみれば
沢山の思い遣りと共感と
それから
私たちの魂は還っていく
属する場所へと導かれ
燃える光となって
胸いっぱいの切なさを抱え
それから
それから 遥かな星空が広がり
遠さというものを糧にして
私たちは生きて行く
それからずっと生きて行く
*
たましいが仄かな熱持ち立ち上がるとき
優しく膝を組まれた懐かしい人にいだかれて
自由詩
それから
Copyright
ひだかたけし
2022-02-26 13:00:30
縦