動脈
蝶番 灯


あたしの良きうわべが最近お留守で

さらけ出された本体だけがお相手をしています



独りのはずの帰り道を塊で歩きました

結局放っておかれたのに、それが嬉しいと感じました

途中坂道の別れ際の挨拶が空々しくも見え

何を望んだのか現実にあたしも解らない



そうね まだ 解ってない

たかが偽りの慈しみと気付かぬあたしが馬鹿だった

それでも宜し



あたしは独りでいる時の時間を愛し

二人でいる時の時間を嫌がり

それ以上の人数を恐れました



あたしは 沈黙や疲れを恐れたのではない

理解される事を恐れたのです



戦う 愛の 白血球

なんで息なんかしてるんだろう?

あたしが生きることを君は

認めてるかな?



I am alive now in the room of 20 degrees.

It knows what future neither acceptance of you in this conduct

oneself nor it to be alive tomorrow.



あたしは 現在 何者ですか

肩で息して肺で生かされ

穴の開いた宇宙の粒まで

見えた振りをする



体内 駆け巡る 酸素

元はあたしが悪いのであって

それを認めようとしないから

また枯らして絶える



Do I exist?



巧妙な君の迷宮に取り込んで欲しい


自由詩 動脈 Copyright 蝶番 灯 2005-04-30 21:03:36
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