クシュリーと精神の球(一)
朧月夜
戦士エイソスは、精神の球を持って、
クシュリー・クリスティナの元へと赴いた。
「この球をもって、彼女は何をするのであろうか?」
戦士エイソスには一つの疑問があった。
クシュリー・クリスティナはそれを魔導に用いるのだろうか?
戦士エイソスは自問自答する。そこに答えはなかったのだが……
クシュリー・クリスティナは精神の球を手にすると、それを天に掲げた。
「慈悲の神ファンクトよ、復活の神ルアウアラルよ、この手に栄光あれ」
クシュリー・クリスティナは唱える。戦士エイソスは驚いた。
「今、奴隷となっている人々を解放せよ」クシュリーは言った。
そして、その通りのことが起こった。
カラスガラで奴隷となっていた人々は、今解放されたのである。
「クシュリーよ、お前はいずこでそのような魔法を覚えたのだ?」
戸惑いながら、戦士エイソスはクシュリーに向かって尋ねた。
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クールラントの詩