クシュリーと精神の球(一)
朧月夜

戦士エイソスは、精神の球を持って、
クシュリー・クリスティナの元へと赴いた。
「この球をもって、彼女は何をするのであろうか?」
戦士エイソスには一つの疑問があった。

クシュリー・クリスティナはそれを魔導に用いるのだろうか?
戦士エイソスは自問自答する。そこに答えはなかったのだが……
クシュリー・クリスティナは精神の球を手にすると、それを天に掲げた。
「慈悲の神ファンクトよ、復活の神ルアウアラルよ、この手に栄光あれ」

クシュリー・クリスティナは唱える。戦士エイソスは驚いた。
「今、奴隷となっている人々を解放せよ」クシュリーは言った。
そして、その通りのことが起こった。

カラスガラで奴隷となっていた人々は、今解放されたのである。
「クシュリーよ、お前はいずこでそのような魔法を覚えたのだ?」
戸惑いながら、戦士エイソスはクシュリーに向かって尋ねた。


自由詩 クシュリーと精神の球(一) Copyright 朧月夜 2022-02-19 17:18:32
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クールラントの詩