クシュリー・クリスティナ
おぼろん

ここで、クシュリー・クリスティナの話をしよう。
クシュリー・クリスティナは、戦士エイソスの想い人である。
クシュリー・クリスティナは、はじめカラスガラの街で、
奴隷として売られていた。

そこに目を付けたのが、他ならぬ戦士エイソスである。
奴隷には、年端ゆかない少年少女もいれば、熟年の男女もいる。
戦士エイソスは、奴隷市場でクシュリー・クリスティナを見て以来、
その容姿や性格に魅入られてしまったのであった。

そこには、魔導士エインスベルとは異なる情愛があった。
まさに男女の仲として、戦士エイソスとクシュリーはあったのである。
クシュリー・クリスティナは、戦士エイソスに難題を出した。

いわく、ヤゴンの竜の体内に宿る、精神の球を取ってきてくれと。
クシュリー・クリスティナは、その出自にも関わらず、聡明だった。
戦士エイソスがクシュリーに適うかどうかは、この冒険にかかっていた。


自由詩 クシュリー・クリスティナ Copyright おぼろん 2022-02-15 07:23:11
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クールラントの詩