旅路
ひだかたけし

空は晴れて
沈黙している
僕はぼろぼろの大地を進む
目から草木の緑を喰って
僕はぼろぼろの大地を進む

地球は退化しつつあった
死は迫りつつあった
一条の光が震えていた
僕はベストを尽くすと誓った

(何に?いったい何に?)

冷たい声で叫んで
生死の境を越えていく
光を見つめるたましい、
光を見つめるたましい、
神々の宴は始まっていた
もうとっくに
このぼろぼろの星の上で

(かつて寄り添ってくれた君
君は今頃どんな夢を見ているのだろう
一緒に居ることが苦痛になり始めて
僕たちはそれぞれの旅に出た)

空は晴れて
沈黙している
僕はぼろぼろの大地を進む
目から草木の緑を喰って
僕はぼろぼろの大地を進む











自由詩 旅路 Copyright ひだかたけし 2022-02-07 20:02:32
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