夜想
ひだかたけし
誰もが寝静まった頃に目覚めて
なにも知らない深夜を想う
遠く漁り火が燃え
家族の団らんを照らして
消えいくものの虚脱を誘う
みな失い命さえ危うく
それでも残っていくものは何かと問い
虚無に消えていくにはこの憧れが
震えるほど強く燃え立つから
遠い遥かな光を今一度見つめようとする
すべてが終わるその前に
すべての感覚直観を
魂の下に研ぎ澄まし
自由詩
夜想
Copyright
ひだかたけし
2022-02-04 23:34:27
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