薄暮
ひだかたけし

世界に一時許されて
震える個体が風に吹かれ 
世界の荒野を抱いている

夜がまたやって来る
夜がまたやって来る

震える個体は薄暮のなか
遠い遥かな夢を紡ぎ
光の時を待っている

光の時を待っている








自由詩 薄暮 Copyright ひだかたけし 2022-02-01 21:09:30
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