この朝に
ひだかたけし
大地から切り離されていたタマシイが
朝に新たに覚醒スル
妙な浮遊感、
冷たい大洋に浮かぶ裸木のよう
(そして耳許に残るサウンドに陶然として)
長い一日という荒野に戻っていく
全部アタマのなかで鳴っていること
わたしが
毎夜、毎夜
夢のカーテンを開けて
じぶんの在ることを祝福する
宇宙の彼方に溶けていく
毎夜、毎夜
わたしは帰る
父の王国に、母の故郷に
圧倒的な在るの光源に
音楽は鳴り続けて
大地から切り離されていたタマシイが
朝に新たに覚醒スル
抱いた夢のヴィジョンに貫かれ
朝に、この朝に