この朝に
ひだかたけし

大地から切り離されていたタマシイが
朝に新たに覚醒スル

妙な浮遊感、
冷たい大洋に浮かぶ裸木のよう
(そして耳許に残るサウンドに陶然として)
長い一日という荒野に戻っていく

全部アタマのなかで鳴っていること
わたしが
毎夜、毎夜
夢のカーテンを開けて
じぶんの在ることを祝福する
宇宙の彼方に溶けていく
毎夜、毎夜
わたしは帰る
父の王国に、母の故郷に
圧倒的な在るの光源に
音楽は鳴り続けて

大地から切り離されていたタマシイが
朝に新たに覚醒スル

抱いた夢のヴィジョンに貫かれ

朝に、この朝に












自由詩 この朝に Copyright ひだかたけし 2022-01-31 12:21:02
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