道標
AB(なかほど)

  

都会の空気に疲れきって
卑怯ながらも故郷に向かった
再び優しい家並みが
包んでくれると思った

けれどもこの町も変わってしまって
昔の面影はどこにもなく
ただ町外れの道標
あの日のままの矢印


間違いだらけの日々を
悔やんでみてもしょうがない

だけど

町外れの道標
私をあの頃へ連れてって


 
  


自由詩 道標 Copyright AB(なかほど) 2022-01-27 00:18:24
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